定義)一般市販車をベースに一体成形のボディーを持ち、自動車
用エンジンを動力源としドラッグレース専用に製作された
車両。
クラス
キュービックインチ当り3.90ポンドまたはそれ以上で、ル
ーツ型スーパーチャージャー搭載でスーパーチャージされ
るメタノール使用車。最低重量は走行後ドライバーを含み
2,000ポンド (907.20㎏)。
キュービックインチ当り4.25ポンドまたはそれ以上で、ス
クリュー型スーパーチャージャー搭載でスーパーチャージ
されるメタノール使用車。最低重量は走行後ドライバー含
み2,000ポンド (907.20㎏)。
1.シリンダーヘッド、エンジン
:CYLINDER HEADS ENGINE
①シリンダーヘッド
網片式(ビレット)ヘッドは認める。1つのシリンダーに対
してプラグとバルブ.を2つまで認める。尚、電気製又は電気
施行式のフユーエルインジェクションを禁止する。
②エンジン
内燃機関式レシプロエンジン、シングルカムシャフト、自
動車用エンジンを認める。
最大排気量565CUBIC INCn(9258.6cc)とする。ドライサン
プオイルシステムを認める。SFI SPEC 7.1ロワーエンジン
バリスティック/レストレイントシステム(ダイバー)を正
しく装着することを義務付ける。
エンジン、クランクケース/リフターのくぼみが徐々に加圧
されるような設定で、ブロック、ガスケットに対して、前、
後マニホールドを保持するように完全な方法で(フランジ、
リップ等)をインテイクマニホールドまたは、エンジンブ
ロックに装着しなくてはならない。
フランジ/リップはガスケットの表面を通過し延長しなくて
はならず、またブロックとマニホールドに近接して輪郭に
合わせて装着し、突起物からガスケットを保護するように
する。
2.排気装置:EXHAUST SYSTEM
競技用排気装置は許される。排気口は後方に向けてボディ
ーの外に出ていること。ドライバーと燃料タンクから離れ
ていること。
第4章一般車両規則第1条3.a)参照。
第4章一般車両規則第11条 削除。
3.フユーエルシステム:FUEL SYSTEM
圧力式燃料タンクは禁止する。燃料タンクの換気口はボデ
ィーの外に通風をしなければならない。
尚、燃料タンク換気口の中空軸式ボディーラッチは禁止す
る。燃料ポンプは2つまで認める。電気式又は電子制御フユ
ーエルシステムは禁止する。燃料ライン、燃料パイプをド
ライバーズコンパーメント内に通すことを禁止する。燃料
メーター、ゲージラインは金属性のものに限る。
プロペリンの使用は禁止する。
フユーエルセルの使用は認める。
NrrOROUS OnDE/ナイトロアス オキサイド (亜酸化窒
素、一酸化二窒素 N20)並びにPROPYLENE OXIDE/プ
ロピレン オキサイドの使用は禁止する。
4.スーパーチャージャー:SUPER CHARGER
ルーツタイプのスーパーチャージャーの最大サイズは14-
71、ローターケースの最大長さは19インチ (48.26cm)。ロ
ーターケースの最大幅は11 114インチ(28.58cm)とする。
バリアプルマルチスピードスーパーチャージャー装置の使
用は禁止する。スーパーチャージャーの回転体空洞を最高
5.840インチ (14.83cm)とする。スーパーチャージャーレ
ストレイントシステム(スーパーチャージャーベルト)は
SFI SPEC 14.2を義務付ける。スーパーチャージャーレス
トレイントシステムのベルトは、耐火性の素材でカバーさ
れていなければならない。マニホールドバーストパネルはSF
ISPEC 23.1を義務付ける。尚、 SCREWタイプのスーパーチ
ャージャーはSFI SPEC 34.1を満たさなければならない。
また、製造業者によって年に一度の再検査を義務付ける。
SCREWタイプスーパーチャージャーのマニホールドバース
トパネルア、SFISPEC23.1を満たさなければならない。
SCREWタイプスーパーチャージャーのレストレイントシス
テムはSFI SPEC 14.21を義務付ける。
ターボチャージャーは禁止とする。
5.バルブカバー:VALVE COVERS
バルプカバーは金属製、カーボンファイバー又はケブラー
製のものに限る。バルブカバーに塗装又は被覆等の加工を
禁止する。
6.ベントチューブ、息抜き:VENT TUBES,BREAT[{ERS
義務付ける。チャッチタンクの最低容量は2ガロン (7.57乏)
7.クラッチ、フライホイール:CLUTCH FLYWHEEL
クラッチ、フライホイールはSFI SPEC 1.3又は1.4のものを
義務付ける。フライホイールシールドはSFI SPEC6.2を義
務付ける。フライホイールシールド最大深さは8 5/8イン
チ(21.91cm)とする。純正部品の鋼鉄製のフライホイール
は禁止する。尚、マルチステージドッグアップタイプのク
ラッチは禁止する。クラッチペダルはドライバー自身の力
で操作されなければならない。
8.ドライブライン:DRfVELINE
アンチブローバック装置を義務付ける。
9.ドライブラインカバーDRIVLINE COVER
ドライブシャフトの各エンドは必ず360度鉄製カバーで被覆
されていなければならない。尚、ドライブシャフトカバー
の最低厚さは鋼鉄の場合1/16インチ(0.158cm)又は、ア
ルミニウムの場合は1/8インチ(0.317cm)とする。
10 リアエンド:RE4REND
アフターマーケットフルフローティング又はライブアクセ
ルアッセブリーを義務付ける。
11 トランスミッション:TRANSMISSION
クラッチを押さえる装置を義務付けとする。改造ミッショ
ンは禁止する。オートマチックシフター又はタイマータイ
プシフティング仕掛けは禁止する。シフトチェンジはその
都度ドライバーが自らの力で操作しなければならない。
エアーシフターボトルは固定式でなければならない。ホー
スクランプ、タイラップでの固定は禁止する。エアーシフ
ターボトルはDOT 1800ポンド段階基準を満たしてなければ
ならない。リパーサー(バックギア)は義務付ける。
12 トランスミッションシールド
:TRANSMISSION SHIELD
トランスミッションシールドはSFI SPEC4.1を義務f寸ける。
13 ブレーキ:BREAKS
ブレーキラインはスチール製の物を義務付ける。自動式ブ
レーキシステムは禁止する。ブレーキ操作は全てドライバ
ー自身で操作しなければならない。4輪ディスクブレーキと
ダブルマスターシリンダー義務付ける。
14.スロットル:THROTTLE
スロットルペダルの操作はドライバー自身で行わなければ
ならない。電気製、空気圧、水圧が影響してはならない。
(トラクションコントロールについても禁止する。)
15.ステアリング:STEERING
緊急時などにステアリングの脱着がスムーズに行えるもの
を使用すること。ステアリングボックスクロスメンバーは
義務付ける。
尚、脱着式ステアリングSFISPEC42.1を義務付ける。
16.サスペンション:SUSPENSION
フロントサスペンションに関しては選択とする。
17.ウイリーバー:WHEELIE BAR
ウイリーバーの使用を認める。ウイリーバーのホイールは
金属製のものを禁止する。
第4章一般車両規則第3条6 参照。
18.バラスト:BALLAST
バラストの使用を認める。
19.最低地上高:GROUND CLEARANCE
第4章一般車両規則第4条4 参照。
20.パラシュート:PARACHUTES
パラシュートは必ず2つ付けなければならない。
尚、各パラシュートは別々な固定位置でなければならない。
21.ロールケージ:ROLL CAGE
ロールケージには製造業者の名前、メーカー通し番号1製
造年月日が記入されていなければならない。
シャシーはSFISPEC 10.ICに適合するものとする。
ロールケージの保護バットはSF I SPEC 45.llこ適合するも
のとし、ドライバーのヘルメットがロールケージに接触す
るような部分にバットを付けることを義務付ける。
22.ホイールベース:WHEELBASE
最低100インチ (254cm)、最高125インチ (317.5cm)。左右
の誤差は2インチ(5.08cm)までは認める。リアタイヤは
ボディーラインから出ることを禁止する。またボディーラ
ィンより3インチ(7.62cm)以上内に入ってはならない。
フロントタイヤはボディーラインの内に6インチ(15.24cm)
以上人ってはならない。尚、ホイールベースの測定はタイ
ヤの外へりからボディーの内へりで測定される。
23.タイヤ:TIRES
リアタイヤの最大幅は、18インチ (45.72cm)。リアタイヤ
の最高周囲は118インチ(299.72cm)とする。
タイヤに注入するエアーの量は、メーカー規定に基づいた
量が好ましい。ラジアル製タイヤの使用は禁止する。
24.ホイール:WHEELS
リアホイールの最高幅は、16インチ(40.64cm)とする。
リアホイールはSFISPEC 15.1のものを義務付ける。ホイ
ールはドライバーズコンパーメントから完全に隔離されな
ければならない。ワイヤーホイールは禁止する。
リアホイールディスク又はカバーは禁止する。
25.仕切板:SHEET METAL
ドライバーズコンパーメント内装、防火壁、シート、その他
はアルミニウム又は鋼鉄製のものを使用しなければならない。
マグネシウム又はカーボンファイバーの使用は禁止する。カ
ーボンファイバー製インジェクター"ドッグハウス"は認める。
26.内装:UPHOLSTIi RY
ドライバーズシートは最低1層耐火性材質のもので被覆さ
れていなければならない。
27.エアーフォイルウイング:AIRFOILS,WINGS
禁止。
28.ボディー:BODY
自動車会社により大量生産されたものの複製。前後の車軸の
中央で測った本来のボディーの幅が63インチ(160cm)以上で
あること。ボディーの最小幅は60インチ (1524αn)。
ファイバーグラスで作られた生産ボディーの複製は許される。
ボディーは伸ばしても短縮しても良い。最高2インチ(5.08cm)
までトップを切断しても良い。トップを完全に移動すること
は禁止。オーバーハングは、40インチ(101.6cm)を超過する
ことを認めない。ロッカーパネルの幅が1インチ(2.54cm)以
上になってはならない。後ろの窓に空気の流通の為に切り抜
きをすることは禁止する。尚、1996年1月1日より、ボディー
の内側に不燃性のコーティングが施してあること。
脱出扉:ESCAPE HAI℃H
脱出扉は、ドライバーの簡単な脱出を可能にするために、ボ
ディーの天井に取り付けることを義務とする。透明なものは
禁止。最小サイズは18インチ×17インチ (45.72cm X 43.18cm)
以上を養務付ける。ルーフハッチは恒久的に取り付けられて
いること。そして前部をヒンジで止めなければならない。必
ず解除機械装置があること。車の内からも外からも操作が可
能であること。
30.フェンダー:FENDERS
ストックタイプのフェンダーを4ヶ義務付ける。車軸の移
動の選択は許される。フロントフェンダーのバルブは、フ
ェンダーの平らな部分からタイヤとフェンダーの間隔の上
部を測った時に21/2インチ(6.35cm)を越えてはならない。
31.防火壁::FIREWALL
防火壁にマグネシウム製のものを使用することは禁止す
る。防火壁はアルミニウム又は鋼鉄製のものが好ましい。
火災時にはドライバー自身がわかるように防火壁"Fire
Windows" (ファイヤーウインドウ)を取り付けることを
義務付ける。
尚、"Fire Windows" (ファイヤーウインドウ)の素材は積
層された安全ガラス、耐火プラスティック"Lexan"又は
"Plex70"が好ましい。
32.グリル:GRILL
使用された特定のボディーと同じ配置とデザインのグリル
を装備していなければならない。通気性向上のための穴を
開けることを禁止する。
33.スボイラー:SPOILERS
前と後ろに取り付けを認める。リアスボイラーの最大幅は
接合部などを含めて54インチ(137.16cm)ルーフラインの
上を3インチ(7.62cm)以上越えてはならない。走行中の
全ての調整、移動は禁止する。
34.ウインドー :WINDOWS
透明なフロントウインドウを義務付ける。左右サイドウィ
ンドウねドライバーに隣接して最低で直径6インチ (15.24cm)
の開き口が必要である。ウインドウの素材はアクリル製を
推奨する。
35.電気製部品:ELECTRICAL COMPONENTS
電気製部品はイグニッションシステム、データレコーダー、
ゲージ、インジゲーターに限り認める。
36.キルスイッチ:MASTER CUTOFF SW[TCH
カットオフスイッチを義務付ける。
第4章一般車両規則第8条 参照。
37.マグネトス:MAGNETOS
最高2つまで認める。
38.消火器:FIRE;EXTINGUISHER SYSTEM
容量20ポンド (9.07kg)以上の手動式ハロン。プライマリ
ーノズルが2つに分担されて5ポンド (2.27kg)以上をドラ
イバーに向けて取り付けられているオンボード消火器を装
備しなければならない。
39.アームレストレイント:ARM RIi STRAINTS アームレストレイントを義務付ける。
40.シートベルト:SEAT BELTS シートベルトは耐火性加工がなされていなければならい。 シートベルトは、SFI SPEC 16.1を使用しなければならない。 尚、シートベルトは、製造年月日より2年以内のものを義 務付ける。
41.ヘルメット:HELMET フルフェイスヘルメットSNELL SA90,SA95あるいはSF I SPEC 31.2のものを義務付ける。尚、 SNEEL SAgOは2002年 1月1日より使用禁止となります。
42.ネックコラー:NECK COLLAR ドライバーの首を360度完全に保護できる物。 SFI SPEC 3.3を義務付ける。
43.レーンングスーツ:PROTECTIVE CLOTHING レーンングスーツは、SFI SPEC 3.2A/20を義務付ける。 グローブは、SFI SPEC 3.3/15を義務付ける。 ブーツはSFISPEC 3.3115を義務付ける。 耐火マスクは、SFISPEC 3.3を義務付ける。
44.最低重量:MINIMUM WEIGHT 走行後ドライバーを含み2,000ポンド (907.20kg)
45.燃料:FUEL
メタノールに他の燃料及び添加剤等を混合することを禁止
する。第4章一般車両規則第1条6 参照。
46.他、第4章一般車両規則 参照。